2011年4月18日月曜日

オールロードクワトロという記号性

午後からアウディARQ(オールロードクワトロ)の現車確認。

1台目はSVという廉価版グレード。

内外装はまずまずで、試乗もしてみましたが特段の違和感無し。ただ、走行距離が少々延びていたのと、整備履歴が不明でエンジンルームがオイリーだったのが気になりました。

激安ではありましたが、手に入れてからの整備費用を積み上げると商品としては微妙なところ。


2台目は標準グレード(画像は別の車両です)。

こちらはどこから見ても文句のつけようのないミントコンディション。走行距離も少なめで整備履歴も明らか。

しかしその分価格も高い。

いや、この車の性能・ポテンシャルと新車価格からすればそれでも激安なんですが、時代はエコに大きくシフトし、もはや重厚長大なフルコースは敬遠される傾向にあります。

オーナーさん自身も少々持て余し気味で、もう少し小さい車に乗り換えたい様子。

しかし買取店やディーラーで査定するとそれはもう涙が出るような金額しか提示してくれません。

イタフラ車は言わずもがな。ドイツ車でも特にアウディは他と比べると値落ちが大きいブランドです。

オーナーが日頃どれだけ愛情を注ぎ大事に乗ってこようが、どれだけきちんとメンテナンスやモディファイをしてようが、どんなに思い入れが強かろうが、年式と走行距離とモデルと色と内外装の状態をチェックし、過去のオークション落札相場と照らし合わせて機械的に買取金額がはじき出されます。

私自身、過去に幾度悔しい思いをしたことか。

幸いなことに今日では複数の買取業者を競わせることができますし、自らYahooオークションに出品してその「思い」を文章にしてアピールすることができるようになりました。

しかしながら大半のユーザーは、買い替えの際にはディーラーの新車価格の値引き額と下取り金額をどんぶりに入れられ、作られた値頃感を押し付けられて良く分からないまま契約しているのでは無いでしょうか?

本当は、オーナーさんの「思い」と実際に手を掛けた内容をきちんと評価してもらい、試乗してもらい、その金額だったら納得!という方に買って頂くのが車にとっても幸せなはずです。

そんな売り手と買い手をマッチングさせるサイトを作ろうと計画中です。


話が逸れましたが、オールロードクワトロはいい車です。

エアサスとクワトロシステムで武装した高級ワゴンは、オンロードを矢のように突き進み、オフロードをラクダのように這い、泥だらけで何の躊躇いもなく一流ホテルのエントランスに乗り付られる車。しかも都心の立体駐車場にシレッと入る車高。文字通り全部道路四駆。万能車。

元F1ドライバーの鈴木亜久里さんが手ばなしで褒めてましたし、お金持ちに見えそうな車ランキング(なんじゃそれ)でも堂々の1位。

スマートなのに無骨でカッコ良くてオンリーワンな存在。大好きな車です。

もっと評価されてもいい筈なんですが日本での販売実績は2,000台強。

日本人はレンジやカイエンやX5といった、とっても判りやすい記号性を持つSUVが好きなんですね。


大好きな車ではありますが、ビジネスとして考えるとその万能ぶりとは裏腹な弱い記号性故に出口戦略を描くのが難しく、買うかどうしようか大いに悩んでいます。

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